すしは「寿司」と「鮨」と「鮓」
11月23日は勤労感謝の日。
施設では【散らし寿司】を昼食メニューとしてご提供させていただきました。
皆様、笑顔で召し上がっていただきました。
ちらし寿司に因んで本日のテーマは”すし”です。
「寿司」は江戸時代に縁起担ぎで作られた当て字で、「寿を司る」の意味から、もしくは、賀寿の祝いの言葉の「寿詞(よごと・祝詞の一つでお祝い事の意味がある)」に由来するそうです。
朝廷に差し出す献上物にすし(馴れすし)があったことからめでたさを強調する漢字を当てたようです。
「鮨」は中国で塩辛を意味した漢字です。江戸前すしにこの漢字がよく使われます。
「鮓」は馴れずしのことを意味し、発酵させた飯に魚を漬け込んだすしのこと。
私たちのお正月に食べる飯鮨はこの漢字のような気がしますが、鯖鮓や鮎鮓、鮒鮓といった関西の魚を漬けたすしに用いられる傾向にあります。
神事にはお米をたくさん食べようとして日本ではお寿司を作ってきました。
原型は木枠に酢飯を詰めて様々な具を挟めた「押しずし」(こけらずし)なのですが、これを器によそって箱から出して具を散らしたことから「ちらしずし」になったようです。
干ぴょうや人参・魚でんぶを酢飯に混ぜた寿司は江戸時代に倹約令が布かれた中で豪華な食べ物を目立たないようにするため。
祭りごとにすしが豪華になったのは一汁一菜にせよとした倹約令への反発だとする説があります。
神事とお寿司は深い関係があります。
これからお正月を迎えますが北海道では飯鮨がお膳に入っている家庭も多いのではないでしょうか。
不思議に思っていましたがお祝いの席で食べるのも当たり前のような気がしますね。
お米の消費量は減少していますが、お祝いの日はしっかりおすしを食べてみませんか?