小豆の「切腹」
6月15日、水曜日は北海道神宮祭の本宮だったので、郷土食として「お赤飯・煮しめ・マスの漬け焼き・すまし汁」を提供しました。
北海道で旬のシーズンを迎えるマス・山菜を使ったご馳走がお祭りのご飯が定番とのことです。
赤飯は北海道では昭和20年代に光塩学園女子短期大学の創立者、
南部明子さんがテレビや講演で普及した甘納豆と食紅を用いた北海道ではスタンダードなタイプにしました。
お粥も赤くして甘納豆を砕いて入れました。
関東では小豆を煮ると豆が割れやすく「胴割れする=切腹」につながるとして晴れの日は小豆ではなくササゲを煮て加えました。
長野県では「花豆」、千葉県では「落花生」、福井県では「さといも」、新潟ではササゲが高かったために「しょうゆ赤飯」というしょうゆで色を付けた赤飯があります。
甘いお赤飯は北海道だけでなく山梨県、青森県の一部にも見られ、なぜなのかと調べると鎌倉時代前期の武将、南部光行が甘い赤飯が好きだったため戦で勝って治めた国に甘い赤飯が伝わっているという説があります。
豆を甘く煮るのが大好きな日本ですが、
大河ドラマ「青天を衝け」では第12代将軍の徳川家重の死因が甘いものの食べ過ぎ(羊羹が大好きだったそう!)で
(衝心性脚気(しょうしんせいかっけ)ビタミンB1欠乏症による心不全)死去というシーンがあり、大河ドラマで「やっぱり栄養って大事」と感じるとは思いよらなかったです。
やっぱり、甘い物はほどほどにしてご飯をしっかり食べましょうね。
「青天を衝け」かなり史実に基づいているドラマで面白いですよ。